【学校別】高専⇒就職の人数はどれくらい?地元で就職する人はどれくらいいる?(九州・沖縄)

高専卒業後の進路

高専の本科5年の課程を終えると、大学に編入学する人と就職する人に分かれます。
進学する人のおおまかな進路についてはすでにご紹介しましたが、就職に関しては詳しく触れていませんでした。
そこで、本科を卒業した学生の就職に関するデータを学校ごとにご紹介していきます。

概要

今回ご紹介するのは、令和6(2024)年3月に卒業した学生の進路です。
できる限り学科やコース別に、実際の就職者数や求人数をご紹介していきます。
また就職先の地域については、学校が公表しているデータのとおりとしています。
多くは会社の本社がある地域で区分されていると思われますが、実際に就労する地域とは一致しない場合があるかもしれません。

久留米高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地方別の就職者数
機械工学科39233,75340.35関東地方51
関西地方10
九州地方20
電気電子工学科4518
制御情報工学科4016
生物応用化学科3515
材料システム工学科3721
久留米高専 就職に関するデータ(令和5年度)

就職者数の方が多い学科と、進学者数の方が多い学科に分かれていることが分かります。
求人数は非常に多く、求人倍率は全学科でみても40倍を超えています。
県外への就職者数が多く、全就職者93人のうち半数以上の51人が関東地方に就職しています。

有明高専

創造工学科卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
エネルギーコース342479032.9216
応用化学コース201746827.5313
環境生命コース191239.007
メカニクスコース413183026.7721
情報システムコース513983621.4431
建築コース43332256.8227
有明高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれのコースも、卒業生のうち就職する学生の割合が7割程度かそれ以上となっており、進学者数より多くなっています。
求人数もコースによってバラツキがあり、もっとも低い建築コースでは6倍あまり、逆にもっとも高い環境生命コースでは40倍近くとなっています。
県外への就職者数が多いのは、どのコースでも共通しています。

北九州高専

生産デザイン工学科卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
機械創造システムコース41271,41052.22
知能ロボットシステムコース43271,37751.00
電気電子コース44291,45950.31
情報システムコース41251,32152.84
物質化学コース34201,05252.60
北九州高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれのコースも、卒業者数に対する就職者数の割合が6割を超えており、進学者数より就職者数の方が多くなっています。
また求人数はいずれのコースも1,000人を上回り、求人倍率も50倍を超えています。

佐世保高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地方別の就職者数
機械工学科33205,01853.38関東地方51
関西地方16
九州地方(長崎県以外)13
電気電子工学科4027
電子制御工学科4321
物質工学科3826
佐世保高専 就職に関するデータ(令和5年度)

電子制御工学科は就職者数の割合が50%を切っていますが、それ以外の学科はいずれも6割以上であり、全体でみると就職者数の方が進学者数より多くなっています。
求人数は合計で5,000人以上となっており、求人倍率は50倍を超えています。
就職者数の合計94人のうち関東地方へ就職したのが51人であり、半数以上が関東地方に就職していることが分かります。

熊本高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
情報通信エレクトロニクス学科37242,22232.6853
制御情報システム工学科3923
人間情報システム工学科4121
機械知能システム工学科42233,06544.4254
建築社会デザイン工学科3925
生物化学システム工学科3021
熊本高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれの学科も進学者数より就職者数の方が多くなっており、特に生物化学システム工学科では7割の学生が就職しています。
求人数・求人倍率はキャンパスごとの合計となっており、それぞれ32倍、44倍と高い倍率になっています。
なお、いずれのキャンパスでも県外への就職者が大半を占めており、学校が公表したコメントでは全学生のうち県外就職が47%、県内就職が13%とのことです。

大分高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
機械工学科4122
電気電子工学科3723
情報工学科3516
都市・環境工学科3924
大分高専 就職に関するデータ(令和5年度)

情報工学科だけは就職者数より進学者数の方が多くなっていますが、ほかの学科では就職者数の方が多くなっています。
これ以上の詳細なデータは公表されていないので、求人数などを知ることはできませんでした。

都城高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数うち京浜うち京阪神
機械工学科382172334.431952
電気情報工学科372571528.602395
物質工学科442942514.66281610
建築学科362839113.9623146
都城高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれの学科も進学者数より就職者数の方が多くなっており、特に建築学科は就職者の割合が8割近くとなっています。
求人数は機械工学科と電気情報工学科で700人以上、物質工学科と建築学科で400人程度となっています。
いずれの学科でも県外への就職者が大半を占めていますが、特に物質工学科と建築学科では京浜や京阪神への就職者数が多くなっています。

鹿児島高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
機械工学科35231,22753.35
電気電子工学科40241,25852.42
電子制御工学科40241,23651.50
情報工学科41251,12945.16
都市環境デザイン工学科392798036.30
鹿児島高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれの学科も就職者数の割合は6割〜7割程度であり、進学者数より多くなっています。
求人数はすべての学科で1,000人ほどとなっており、求人倍率も50倍を超える学科がいくつもあります。

沖縄高専

卒業者数就職者数求人数または求人企業数求人倍率地元都道府県外への就職者数
機械システム工学科311817
情報通信システム工学科432118
メディア情報工学科342016
生物資源工学科321818
沖縄高専 就職に関するデータ(令和5年度)

いずれの学科も進学者数より就職者数の方が多くなっています。
求人数などのデータは公表されていませんが、就職者のほとんどが県外へ就職していることが分かります。



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