5年の課程を終えて高専を卒業すると、就職するか進学するか、あるいはそれ以外の選択をするのか、いずれにしても大きな決断をしなければなりません。
高専の卒業生は、優秀な人が進学し、進学が難しい人が就職するというわけではありません。
それぞれの学生が自身の目標を定め、そのためには就職した方がいいのか、あるいは進学した方がいいのかを考え、その目標に向かった結果、進路はバラバラになるのです。
ただし、学校や学科によっては進路の傾向がはっきりしていることもあるので、学校ごと、あるいは学科ごとの進路を確認していきます。
なお、ここでは原則として、令和6年度(令和7年3月)卒業生の進路として各学校が公表しているデータをもとにしています。
石川高専の概要
石川高専には機械工学科、電気工学科、電子情報工学科、環境都市工学科、建築学科の5つの学科が設置されています。
就職・進学の別は学科ごとに公表されている一方、進学者の詳細は全体の人数として公表されています。
機械工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 20 | 20 | 0 | 40 |

就職者と進学者の人数は、同数となりました。
就職者のうち石川県内への就職者は3名(15%)だった一方、東京都には60%にあたる12名が就職しています。
電気工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 22 | 20 | 0 | 42 |

就職の方が進学より若干多い結果となっています。
就職者のうち石川県内への就職者は6名、富山県ヘは3名だったほか、大阪府に6名、東京都に3名となっています。
電子情報工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 22 | 17 | 0 | 39 |

就職者の方が進学者より多くなっています。
ただ、令和4年度の卒業生については進学の方が多くなっており、絶対に就職の方が多いわけではないようです。
就職者のうち石川県内への就職者は2名にとどまる一方、東京都への就職者は15名となっています。
環境都市工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 32 | 10 | 0 | 42 |

就職者の人数が進学者の3倍以上となっており、石川高専の学科の中では最も就職の傾向が強いといえます。
東京都への就職者が19名だった一方で、石川県内への就職者は5名でした。
建築学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 18 | 17 | 3 | 38 |

就職者数と進学者数の人数はほぼ同数となっています。
石川県内への就職者は2名、東京都への就職者は12名となっています。
石川高専
| 石川高専専攻科 | 24 |
| 長岡・豊橋技術科学大学 | 22 |
| 旧帝大・東京科学大学・神戸大学 | 5 |
| その他の国立大学 | 26 |
| 公立大学 | 0 |
| 私立大学 | 7 |
| その他 | 0 |
5つの学科の進学者84名の進学先の内訳です。
最も多い石川高専専攻科には、3割近い24名が進学しています。
続いて長岡技術科学大学に14名、金沢大学に13名、豊橋技術科学大学には8名などとなっています。
まとめ
石川高専全体でみると、就職者数が114名、進学者数が84名となっており、就職する学生の方が多くなっています。
ただ、学科ごとにみると、就職者数と進学者数が同じくらいの学科が多く、就職の傾向が強いというわけではないようです。
石川県内に就職する人は就職者のうち15%程度となっている一方、東京都に就職する人は5割を超えています。
また大阪府には12名、愛知県には6名など、県外に就職する人にとって選択肢が数多くある状況といえます。
一方、進学する人のうち石川高専専攻科と金沢大学、そして比較的近くにある長岡技術科学大学への進学者をあわせると、進学者全体の6割を占めています。



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