5年の課程を終えて高専を卒業すると、就職するか進学するか、あるいはそれ以外の選択をするのか、いずれにしても大きな決断をしなければなりません。
高専の卒業生は、優秀な人が進学し、進学が難しい人が就職するというわけではありません。
それぞれの学生が自身の目標を定め、そのためには就職した方がいいのか、あるいは進学した方がいいのかを考え、その目標に向かった結果、進路はバラバラになるのです。
ただし、学校や学科によっては進路の傾向がはっきりしていることもあるので、学校ごと、あるいは学科ごとの進路を確認していきます。
なお、ここでは原則として、令和6年度(令和7年3月)卒業生の進路として各学校が公表しているデータをもとにしています。
福井高専の概要
福井高専は機械工学科、電気電子工学科、電子情報工学科、物質工学科、環境都市工学科の5つの学科を有しています。
令和8年度に学科改組が行われる予定となっていますが、卒業生のデータについては従来の5つの学科ごとに公表されています。
また進学先については、学校全体の人数として公表されています。
機械工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 16 | 18 | 0 | 34 |

就職より進学の方が多いのは、福井高専の5つの学科の中では唯一です。
就職者16名のうち6名が福井県内に就職し、関東地方は5名となっています。
電気電子工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 27 | 11 | 0 | 38 |

福井高専の学科の中では、最も就職者の割合が高い学科となっています。
就職者のうち27名のうち福井県内への就職者は8名であり、近畿地方が10名、関東地方が8名となっています。
電子情報工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 16 | 16 | 0 | 32 |

就職者数と進学者数は同数となっています。
16名の就職者のうち6名が福井県内で就職しており、関東地方が8名となっています。
物質工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 19 | 13 | 0 | 32 |

就職者数が進学者数より多くなっています。
就職者19名のうち8名が福井県内で就職している一方、関東地方が5名、近畿地方が4名となっています。
環境都市工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 20 | 20 | 0 | 40 |

就職者数と進学者数がまったく同数となっています。
20名の就職者のうち福井県内の就職者は5名、関東地方が10名、近畿地方が4名となっています。
福井高専
| 福井高専専攻科 | 23 |
| 長岡・豊橋技術科学大学 | 21 |
| 旧帝大・東京科学大学・神戸大学 | 3 |
| その他の国立大学 | 27 |
| 公立大学 | 2 |
| 私立大学 | 0 |
| その他 | 0 |
5つの学科の進学者数の合計は78名ですが、学校が公表している進学先の内訳には76名が記載されています。
個別の進学先として最も多いのは、福井高専専攻科の23名です。
次に豊橋技術科学大学の13名、福井大学の9名、長岡技術科学大学の8名、千葉大学の4名となっています。
まとめ
福井高専を卒業して就職した学生は98名、進学した学生は78名となっており、就職の方が多くなっています。
ただ、就職と進学が同じくらいの学科も多くなっており、学科による傾向が見受けられます。
就職者の中には福井県内で就職する人が4割近くおり、隣県の石川高専とは大きな違いがあります。
進学先としては福井高専専攻科が最も多いほか、2つの技術科学大学や地元の福井大学が多くなっています。



コメント