5年の課程を終えて高専を卒業すると、就職するか進学するか、あるいはそれ以外の選択をするのか、いずれにしても大きな決断をしなければなりません。
高専の卒業生は、優秀な人が進学し、進学が難しい人が就職するというわけではありません。
それぞれの学生が自身の目標を定め、そのためには就職した方がいいのか、あるいは進学した方がいいのかを考え、その目標に向かった結果、進路はバラバラになるのです。
ただし、学校や学科によっては進路の傾向がはっきりしていることもあるので、学校ごと、あるいは学科ごとの進路を確認していきます。
なお、ここでは原則として、令和6年度(令和7年3月)卒業生の進路として各学校が公表しているデータをもとにしています。
鶴岡高専の概要
鶴岡高専には創造工学科の1学科が設置されています。
創造工学科には機械コース、電気・電子コース、情報コース、化学・生物コースの4つのコースが設けられています。
就職者の人数はコース別に公表されていますが、進学者に関する情報は学科全体での人数のみが公表されています。
機械コース
| 卒業者数 | うち就職者数 |
| 24 | 17 |
卒業者数は24名と、例年よりかなり少ない人数となっています。
卒業者のうち就職者の割合は7割を占めており、就職する学生が大半となっています。
電気・電子コース
| 卒業者数 | うち就職者数 |
| 35 | 21 |
電気・電子コースの卒業者のうち、就職者の割合はちょうど6割となっています。
情報コース
| 卒業者数 | うち就職者数 |
| 40 | 27 |
情報コースの卒業者のうち、就職者の割合は67%となっています。
化学・生物コース
| 卒業者数 | うち就職者数 |
| 43 | 26 |
化学・生物コースの卒業者のうち、就職者の割合は約6割となっています。
創造工学科
| 就職 | 進学 | その他 | 合計 |
| 91 | 49 | 2 | 142 |

| 鶴岡高専専攻科 | 17 |
| 長岡・豊橋技術科学大学 | 19 |
| 旧帝大・東京科学大学・神戸大学 | 1 |
| その他の国立大学 | 11 |
| 公立大学 | 0 |
| 私立大学 | 0 |
| その他 | 1 |
学科全体でみると、やはり就職者の割合が64%ほどとなっており、就職者の方が多くなっていることが分かります。
進学先としては鶴岡高専専攻科が最も多く17名、次いで長岡技術科学大学が16名、豊橋技術科学大学が3名となっています。
まとめ
鶴岡高専の卒業生の進路としては就職者の割合は65%前後となっており、この割合は少なくともここ3年以上ほとんど変わっていません。
なお、就職先と企業の規模としては、「500人以上の事業所」が就職者全体の7割以上を占めており、大規模な企業が大半を占めているようです。
進学先としては鶴岡高専専攻科と長岡技術科学大学がほぼ同数となっており、この両校で進学者全体の6割以上を占めています。



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