絶対に高専に入りたい人は、各高専の倍率や志願者の状況を確認しておこう(2)

高専の入試

前回に引き続き、高専の入試における志願者の状況や倍率をご紹介します。
前回は、高専の定員1人あたりに対する中学3年生の数が少ない県から順にご紹介しました。
今回はその続きで、最後に最も中学生の数が多い県の高専をご紹介します。

高専入試の倍率(推薦・一般)

前回に引き続き、令和4年度の入試データから推薦入試、一般入試の別に、それぞれの学校の倍率をご紹介します。
学校により公表している数値の内容に差があるため、その点はデータの項目名をご覧いただき、各学校のホームページなどで詳細を確認するようにしましょう。

宮城県(定員1人あたり68.46人)

宮城県にある仙台高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
総合工学科 Ⅰ類(情報・電子系)76601.27倍
総合工学科 Ⅱ類(機械・電気・材料系)89601.48倍
総合工学科 Ⅲ類(建築系)34201.70倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
総合工学科 Ⅰ類(情報・電子系)85611.39倍
総合工学科 Ⅱ類(機械・電気・材料系)98631.56倍
総合工学科 Ⅲ類(建築系)37231.61倍

長崎県(定員1人あたり69.17人)

長崎県にある佐世保高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科18181.00倍
電気電子工学科29241.21倍
電子制御工学科29241.21倍
物質工学科47241.96倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科14240.58倍
電気電子工学科17200.85倍
電子制御工学科31201.55倍
物質工学科15200.75倍

鹿児島県(定員1人あたり71.43人)

鹿児島県にある鹿児島高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科12121.00倍
電気電子工学科16161.00倍
電子制御工学科24211.14倍
情報工学科49202.45倍
都市環境デザイン工学科23211.10倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科38301.27倍
電気電子工学科25260.96倍
電子制御工学科17210.81倍
情報工学科63222.86倍
都市環境デザイン工学科21201.05倍

福岡県(定員1人あたり73.77人)

福岡県にある久留米高専、有明高専、北九州高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

【久留米高専】

①出願者(推薦)①出願者(一般)②合格者①/②
機械工学科2153431.72倍
電気電子工学科2045431.51倍
制御情報工学科3083432.63倍
生物応用化学科3944431.93倍
材料システム工学科1921430.93倍

【有明高専】

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
創造工学科1581201.32倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
創造工学科188892.11倍

【北九州高専】

①出願者(推薦)①出願者(一般)②合格者①/②
生産デザイン工学科1801272061.49倍

福島県(定員1人あたり75.14人)

福島県にある福島高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

①出願者(推薦)①出願者(一般)②合格者①/②
機械システム工学科1920
電気電子システム工学科2727
化学・バイオ工学科3626
都市システム工学科1915
ビジネスコミュニケーション学科3227

三重県(定員1人あたり75.18人)

三重県にある鈴鹿高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科24201.20倍
電気電子工学科47202.35倍
電子情報工学科41202.05倍
生物応用化学科66213.14倍
材料工学科39201.95倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科35341.03倍
電気電子工学科64322.00倍
電子情報工学科96521.85倍
生物応用化学科96452.13倍
材料工学科65381.71倍

群馬県(定員1人あたり81.54人)

群馬県にある群馬高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科33201.65倍
電子メディア工学科17171.00倍
電子情報工学科56222.55倍
物質工学科48202.40倍
環境都市工学科35201.75倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科31221.41倍
電子メディア工学科15240.63倍
電子情報工学科16200.80倍
物質工学科18210.86倍
環境都市工学科14210.67倍

栃木県(定員1人あたり82.92人)

栃木県にある小山高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科29161.81倍
電気電子創造工学科67351.91倍
物質工学科41162.56倍
建築学科40162.50倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科55252.20倍
電気電子創造工学科92471.96倍
物質工学科55262.12倍
建築学科44241.83倍

新潟県(定員1人あたり86.37人)

新潟県にある長岡高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

①出願者②合格者①/②
機械工学科50411.22倍
電気電子システム工学科51411.24倍
電子制御工学科66411.61倍
物質工学科47401.18倍
環境都市工学科52411.27倍
※推薦入試と一般入試の合計

岐阜県(定員1人あたり87.75人)

岐阜県にある岐阜高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科14141.00倍
電気情報工学科16161.00倍
電子制御工学科17171.00倍
環境都市工学科26201.30倍
建築学科30201.50倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科39281.39倍
電気情報工学科34271.26倍
電子制御工学科33261.27倍
環境都市工学科31221.41倍
建築学科51212.43倍

長野県(定員1人あたり88.84人)

長野県にある長野高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
工学科1391221.14倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
工学科156841.86倍

沖縄県(定員1人あたり97.48人)

沖縄県にある沖縄高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械システム工学科20201.00倍
情報通信システム工学科17171.00倍
メディア情報工学科31231.35倍
生物資源工学科25231.09倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械システム工学科26201.30倍
情報通信システム工学科30271.11倍
メディア情報工学科52202.60倍
生物資源工学科30211.43倍

岡山県(定員1人あたり100.56人)

岡山県にある津山高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

①出願者(推薦)①出願者(一般)②合格者①/②
総合理工学科1631981612.24倍

茨城県(定員1人あたり113.71人)

茨城県にある茨城高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
国際創造工学科 機械・制御系19191.00倍
国際創造工学科 電気・電子系17131.31倍
国際創造工学科 情報系37142.64倍
国際創造工学科 化学・生物・環境系24131.85倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
国際創造工学科2201451.52倍

京都府(定員1人あたり117.08人)

京都府にある舞鶴高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科42411.02倍
電気情報工学科62411.51倍
電子制御工学科42411.02倍
建設システム工学科53421.26倍

広島県(定員1人あたり138.80人)

広島県にある呉高専の定員と出願者、合格者は公表されていませんでした。

静岡県(定員1人あたり155.40人)

静岡県にある沼津高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科21201.05倍
電気電子工学科24211.14倍
電子制御工学科31201.55倍
制御情報工学科53202.65倍
物質工学科42202.10倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科22211.05倍
電気電子工学科24211.14倍
電子制御工学科19210.90倍
制御情報工学科60212.85倍
物質工学科40211.90倍

千葉県(定員1人あたり246.00人)

千葉県にある木更津高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科44202.20倍
電気電子工学科33211.57倍
電子制御工学科51212.43倍
情報工学科66223.00倍
環境都市工学科67223.05倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科34211.62倍
電気電子工学科21201.05倍
電子制御工学科37201.85倍
情報工学科61203.05倍
環境都市工学科53202.65倍

兵庫県(定員1人あたり271.97人)

兵庫県にある明石高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科53212.52倍
電気情報工学科52212.48倍
都市システム工学科36211.71倍
建築学科73213.48倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科19
電気情報工学科21
都市システム工学科21
建築学科21

愛知県(定員1人あたり331.63人)

愛知県にある豊田高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科47143.36倍
電気・電子システム工学科70135.38倍
情報工学科90127.50倍
環境都市工学科55134.23倍
建築学科61134.69倍

(一般入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科67282.39倍
電気・電子システム工学科86292.97倍
情報工学科119303.97倍
環境都市工学科68302.27倍
建築学科74292.55倍

東京都(定員1人あたり386.39人)

東京都にある東京高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。

(推薦入試)

①出願者②合格者①/②
機械工学科1311201.09倍
電気工学科
電子工学科
情報工学科
物質工学科
※公表しているのは推薦入試のみ

必ずしも中学生の数が多い=倍率が高いわけではない

全国の国立工業高専の倍率を見てきましたが、必ずしも高専の定員1人あたりに対する中学3年生の人数が多い都道府県にある高専が、入試の倍率も高いわけではないことが分かりました。
ただ、まったく無関係というわけでもなく、やはり厳しい競争になっている高専は、1人あたりに対する中学3年生の人数が多い都道府県により多いように思われます。

学校ごと・学科ごとの人気を分析し、自身の希望を実現しよう!

高専に入りたいという人は、まず自身がどのような分野の勉強をしたいのか、よく考える必要があります。
学科によって、その人気には差があり、同じ学校でも倍率が大きく異なるためです。
そのうえで、同じ学科が全国各地の高専に設置されていることが多いので、その中で希望する学校をいくつかに絞りましょう。
自宅から近いところが優先されるでしょうが、倍率や就職実績、進学実績なども分析する必要があります。
絶対に高専に入りたいという希望をかなえるには、情報収集も非常に重要です。

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