前回に引き続き、高専の入試における志願者の状況や倍率をご紹介します。
前回は、高専の定員1人あたりに対する中学3年生の数が少ない県から順にご紹介しました。
今回はその続きで、最後に最も中学生の数が多い県の高専をご紹介します。
- 高専入試の倍率(推薦・一般)
- 宮城県(定員1人あたり68.46人)
- 長崎県(定員1人あたり69.17人)
- 鹿児島県(定員1人あたり71.43人)
- 福岡県(定員1人あたり73.77人)
- 福島県(定員1人あたり75.14人)
- 三重県(定員1人あたり75.18人)
- 群馬県(定員1人あたり81.54人)
- 栃木県(定員1人あたり82.92人)
- 新潟県(定員1人あたり86.37人)
- 岐阜県(定員1人あたり87.75人)
- 長野県(定員1人あたり88.84人)
- 沖縄県(定員1人あたり97.48人)
- 岡山県(定員1人あたり100.56人)
- 茨城県(定員1人あたり113.71人)
- 京都府(定員1人あたり117.08人)
- 広島県(定員1人あたり138.80人)
- 静岡県(定員1人あたり155.40人)
- 千葉県(定員1人あたり246.00人)
- 兵庫県(定員1人あたり271.97人)
- 愛知県(定員1人あたり331.63人)
- 東京都(定員1人あたり386.39人)
- 必ずしも中学生の数が多い=倍率が高いわけではない
- 学校ごと・学科ごとの人気を分析し、自身の希望を実現しよう!
高専入試の倍率(推薦・一般)
前回に引き続き、令和4年度の入試データから推薦入試、一般入試の別に、それぞれの学校の倍率をご紹介します。
学校により公表している数値の内容に差があるため、その点はデータの項目名をご覧いただき、各学校のホームページなどで詳細を確認するようにしましょう。
宮城県(定員1人あたり68.46人)
宮城県にある仙台高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
総合工学科 Ⅰ類(情報・電子系) | 76 | 60 | 1.27倍 |
総合工学科 Ⅱ類(機械・電気・材料系) | 89 | 60 | 1.48倍 |
総合工学科 Ⅲ類(建築系) | 34 | 20 | 1.70倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
総合工学科 Ⅰ類(情報・電子系) | 85 | 61 | 1.39倍 |
総合工学科 Ⅱ類(機械・電気・材料系) | 98 | 63 | 1.56倍 |
総合工学科 Ⅲ類(建築系) | 37 | 23 | 1.61倍 |
長崎県(定員1人あたり69.17人)
長崎県にある佐世保高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 18 | 18 | 1.00倍 |
電気電子工学科 | 29 | 24 | 1.21倍 |
電子制御工学科 | 29 | 24 | 1.21倍 |
物質工学科 | 47 | 24 | 1.96倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 14 | 24 | 0.58倍 |
電気電子工学科 | 17 | 20 | 0.85倍 |
電子制御工学科 | 31 | 20 | 1.55倍 |
物質工学科 | 15 | 20 | 0.75倍 |
鹿児島県(定員1人あたり71.43人)
鹿児島県にある鹿児島高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 12 | 12 | 1.00倍 |
電気電子工学科 | 16 | 16 | 1.00倍 |
電子制御工学科 | 24 | 21 | 1.14倍 |
情報工学科 | 49 | 20 | 2.45倍 |
都市環境デザイン工学科 | 23 | 21 | 1.10倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 38 | 30 | 1.27倍 |
電気電子工学科 | 25 | 26 | 0.96倍 |
電子制御工学科 | 17 | 21 | 0.81倍 |
情報工学科 | 63 | 22 | 2.86倍 |
都市環境デザイン工学科 | 21 | 20 | 1.05倍 |
福岡県(定員1人あたり73.77人)
福岡県にある久留米高専、有明高専、北九州高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
【久留米高専】
①出願者(推薦) | ①出願者(一般) | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|---|
機械工学科 | 21 | 53 | 43 | 1.72倍 |
電気電子工学科 | 20 | 45 | 43 | 1.51倍 |
制御情報工学科 | 30 | 83 | 43 | 2.63倍 |
生物応用化学科 | 39 | 44 | 43 | 1.93倍 |
材料システム工学科 | 19 | 21 | 43 | 0.93倍 |
【有明高専】
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
創造工学科 | 158 | 120 | 1.32倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
創造工学科 | 188 | 89 | 2.11倍 |
【北九州高専】
①出願者(推薦) | ①出願者(一般) | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|---|
生産デザイン工学科 | 180 | 127 | 206 | 1.49倍 |
福島県(定員1人あたり75.14人)
福島県にある福島高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
①出願者(推薦) | ①出願者(一般) | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|---|
機械システム工学科 | 19 | 20 | ||
電気電子システム工学科 | 27 | 27 | ||
化学・バイオ工学科 | 36 | 26 | ||
都市システム工学科 | 19 | 15 | ||
ビジネスコミュニケーション学科 | 32 | 27 |
三重県(定員1人あたり75.18人)
三重県にある鈴鹿高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 24 | 20 | 1.20倍 |
電気電子工学科 | 47 | 20 | 2.35倍 |
電子情報工学科 | 41 | 20 | 2.05倍 |
生物応用化学科 | 66 | 21 | 3.14倍 |
材料工学科 | 39 | 20 | 1.95倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 35 | 34 | 1.03倍 |
電気電子工学科 | 64 | 32 | 2.00倍 |
電子情報工学科 | 96 | 52 | 1.85倍 |
生物応用化学科 | 96 | 45 | 2.13倍 |
材料工学科 | 65 | 38 | 1.71倍 |
群馬県(定員1人あたり81.54人)
群馬県にある群馬高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 33 | 20 | 1.65倍 |
電子メディア工学科 | 17 | 17 | 1.00倍 |
電子情報工学科 | 56 | 22 | 2.55倍 |
物質工学科 | 48 | 20 | 2.40倍 |
環境都市工学科 | 35 | 20 | 1.75倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 31 | 22 | 1.41倍 |
電子メディア工学科 | 15 | 24 | 0.63倍 |
電子情報工学科 | 16 | 20 | 0.80倍 |
物質工学科 | 18 | 21 | 0.86倍 |
環境都市工学科 | 14 | 21 | 0.67倍 |
栃木県(定員1人あたり82.92人)
栃木県にある小山高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 29 | 16 | 1.81倍 |
電気電子創造工学科 | 67 | 35 | 1.91倍 |
物質工学科 | 41 | 16 | 2.56倍 |
建築学科 | 40 | 16 | 2.50倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 55 | 25 | 2.20倍 |
電気電子創造工学科 | 92 | 47 | 1.96倍 |
物質工学科 | 55 | 26 | 2.12倍 |
建築学科 | 44 | 24 | 1.83倍 |
新潟県(定員1人あたり86.37人)
新潟県にある長岡高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 50 | 41 | 1.22倍 |
電気電子システム工学科 | 51 | 41 | 1.24倍 |
電子制御工学科 | 66 | 41 | 1.61倍 |
物質工学科 | 47 | 40 | 1.18倍 |
環境都市工学科 | 52 | 41 | 1.27倍 |
岐阜県(定員1人あたり87.75人)
岐阜県にある岐阜高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 14 | 14 | 1.00倍 |
電気情報工学科 | 16 | 16 | 1.00倍 |
電子制御工学科 | 17 | 17 | 1.00倍 |
環境都市工学科 | 26 | 20 | 1.30倍 |
建築学科 | 30 | 20 | 1.50倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 39 | 28 | 1.39倍 |
電気情報工学科 | 34 | 27 | 1.26倍 |
電子制御工学科 | 33 | 26 | 1.27倍 |
環境都市工学科 | 31 | 22 | 1.41倍 |
建築学科 | 51 | 21 | 2.43倍 |
長野県(定員1人あたり88.84人)
長野県にある長野高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
工学科 | 139 | 122 | 1.14倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
工学科 | 156 | 84 | 1.86倍 |
沖縄県(定員1人あたり97.48人)
沖縄県にある沖縄高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械システム工学科 | 20 | 20 | 1.00倍 |
情報通信システム工学科 | 17 | 17 | 1.00倍 |
メディア情報工学科 | 31 | 23 | 1.35倍 |
生物資源工学科 | 25 | 23 | 1.09倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械システム工学科 | 26 | 20 | 1.30倍 |
情報通信システム工学科 | 30 | 27 | 1.11倍 |
メディア情報工学科 | 52 | 20 | 2.60倍 |
生物資源工学科 | 30 | 21 | 1.43倍 |
岡山県(定員1人あたり100.56人)
岡山県にある津山高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
①出願者(推薦) | ①出願者(一般) | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|---|
総合理工学科 | 163 | 198 | 161 | 2.24倍 |
茨城県(定員1人あたり113.71人)
茨城県にある茨城高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
国際創造工学科 機械・制御系 | 19 | 19 | 1.00倍 |
国際創造工学科 電気・電子系 | 17 | 13 | 1.31倍 |
国際創造工学科 情報系 | 37 | 14 | 2.64倍 |
国際創造工学科 化学・生物・環境系 | 24 | 13 | 1.85倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
国際創造工学科 | 220 | 145 | 1.52倍 |
京都府(定員1人あたり117.08人)
京都府にある舞鶴高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 42 | 41 | 1.02倍 |
電気情報工学科 | 62 | 41 | 1.51倍 |
電子制御工学科 | 42 | 41 | 1.02倍 |
建設システム工学科 | 53 | 42 | 1.26倍 |
広島県(定員1人あたり138.80人)
広島県にある呉高専の定員と出願者、合格者は公表されていませんでした。
静岡県(定員1人あたり155.40人)
静岡県にある沼津高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 21 | 20 | 1.05倍 |
電気電子工学科 | 24 | 21 | 1.14倍 |
電子制御工学科 | 31 | 20 | 1.55倍 |
制御情報工学科 | 53 | 20 | 2.65倍 |
物質工学科 | 42 | 20 | 2.10倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 22 | 21 | 1.05倍 |
電気電子工学科 | 24 | 21 | 1.14倍 |
電子制御工学科 | 19 | 21 | 0.90倍 |
制御情報工学科 | 60 | 21 | 2.85倍 |
物質工学科 | 40 | 21 | 1.90倍 |
千葉県(定員1人あたり246.00人)
千葉県にある木更津高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 44 | 20 | 2.20倍 |
電気電子工学科 | 33 | 21 | 1.57倍 |
電子制御工学科 | 51 | 21 | 2.43倍 |
情報工学科 | 66 | 22 | 3.00倍 |
環境都市工学科 | 67 | 22 | 3.05倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 34 | 21 | 1.62倍 |
電気電子工学科 | 21 | 20 | 1.05倍 |
電子制御工学科 | 37 | 20 | 1.85倍 |
情報工学科 | 61 | 20 | 3.05倍 |
環境都市工学科 | 53 | 20 | 2.65倍 |
兵庫県(定員1人あたり271.97人)
兵庫県にある明石高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 53 | 21 | 2.52倍 |
電気情報工学科 | 52 | 21 | 2.48倍 |
都市システム工学科 | 36 | 21 | 1.71倍 |
建築学科 | 73 | 21 | 3.48倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 19 | ||
電気情報工学科 | 21 | ||
都市システム工学科 | 21 | ||
建築学科 | 21 |
愛知県(定員1人あたり331.63人)
愛知県にある豊田高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 47 | 14 | 3.36倍 |
電気・電子システム工学科 | 70 | 13 | 5.38倍 |
情報工学科 | 90 | 12 | 7.50倍 |
環境都市工学科 | 55 | 13 | 4.23倍 |
建築学科 | 61 | 13 | 4.69倍 |
(一般入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 67 | 28 | 2.39倍 |
電気・電子システム工学科 | 86 | 29 | 2.97倍 |
情報工学科 | 119 | 30 | 3.97倍 |
環境都市工学科 | 68 | 30 | 2.27倍 |
建築学科 | 74 | 29 | 2.55倍 |
東京都(定員1人あたり386.39人)
東京都にある東京高専の定員と出願者、合格者は以下のとおりです。
(推薦入試)
①出願者 | ②合格者 | ①/② | |
---|---|---|---|
機械工学科 | 131 | 120 | 1.09倍 |
電気工学科 | |||
電子工学科 | |||
情報工学科 | |||
物質工学科 |
必ずしも中学生の数が多い=倍率が高いわけではない
全国の国立工業高専の倍率を見てきましたが、必ずしも高専の定員1人あたりに対する中学3年生の人数が多い都道府県にある高専が、入試の倍率も高いわけではないことが分かりました。
ただ、まったく無関係というわけでもなく、やはり厳しい競争になっている高専は、1人あたりに対する中学3年生の人数が多い都道府県により多いように思われます。
学校ごと・学科ごとの人気を分析し、自身の希望を実現しよう!
高専に入りたいという人は、まず自身がどのような分野の勉強をしたいのか、よく考える必要があります。
学科によって、その人気には差があり、同じ学校でも倍率が大きく異なるためです。
そのうえで、同じ学科が全国各地の高専に設置されていることが多いので、その中で希望する学校をいくつかに絞りましょう。
自宅から近いところが優先されるでしょうが、倍率や就職実績、進学実績なども分析する必要があります。
絶対に高専に入りたいという希望をかなえるには、情報収集も非常に重要です。
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