東大へ行けるのは高専だけ!大学編入学の方法を確認しておこう

高専卒業後の進路

大学に入学するには、英語や数学などの学科試験を受験するか、様々な形の推薦入試を受験するのが一般的です。
ただ、大学に入る方法はこれだけではありません。
一部の大学・学部には「編入学」の制度が設けられており、編入学試験をクリアした人は、大学2年生や3年生から大学の課程で学ぶことができます。
大学編入学はどのようなシステムなのか、その概要や試験制度について簡単に紹介していきます。

大学編入学試験のあらまし

募集人員

編入学試験の募集人員は、若干名としている大学が多く、編入学のための定員を定めている学校は少ない印象です。
また、同一大学であっても、学部によっては編入学試験を実施していないこともあります。
実際に編入学試験の合格者が毎年数名しかいない大学もあり、狭き門となっています。

例外的に、長岡技術科学大学と豊橋技術科学大学は編入学試験を入学のメインルートとしており、編入学試験で多くの学生が入学してきます。

大学編入学できる人

編入学試験に出願できる人はそれぞれの大学で定められているため、すべての大学で同じ条件というわけではありません。
いくつかのパターンの中から、大学が決定しています。

大学編入学の出願資格者のパターンとしては、以下のような人があげられます。

  1. 高専の卒業見込みの者
  2. 高専の卒業者
  3. 短期大学の卒業見込みの者または卒業者
  4. 大学の卒業見込みの者または大学の卒業者
  5. 大学に2年以上在学し、所定の単位数を修得する見込みの者または修得した者
  6. 専修学校を修了見込みの者または専修学校の修了者
  7. 高等学校の専攻科の課程を修了見込みの者または修了した者

以上の1~7の中から、大学がどれだけ間口を広げて学生を募集するのかによって、実際に出願できる人は変わります。
例えばタイトルにもあるように、東京大学工学部でも編入学試験を実施していますが、出願資格者は高専卒業者に限られています。
どれだけ優秀な学生であっても、他大学の卒業者や他大学に2年以上在学した人は、東大の編入学試験に出願することはできません。

編入学 | 東京大学

ほかにも、高専の卒業見込みの者や卒業生だけを対象とする学校・学部があります。
また高専出身者は、ほぼどの大学でも編入学試験の資格を有するとされています。
つまり高専出身者は、大学からみても入学に値するという評価を受けているといえます。

大学に編入される学年

多くの大学・学部では、第3学年への編入としています。
ただ、一部の大学・学部では第2学年への編入としており、この場合は大学卒業まで少なくとも3年以上かかることとなります。

大学編入学の試験制度

大学編入学の推薦入試

大学の編入学試験においても、推薦入試の制度を設けている大学があります。
また中には、推薦入試だけで編入学試験を実施し、学生を選抜しているケースもあります。

大学の編入学試験における推薦入試のほとんどは、学校からの推薦となっています。
また推薦入試の場合、学科試験はほとんど実施されません。
その代わり、選抜にあたっては在学していた学校(高専・専修学校など)での成績が重視され、上位◯%以内でなければ出願できないと明示している大学もあります。

大学編入学の一般入試

大学編入学試験をいわゆる一般入試のみで実施している大学・学部もあります。
大学編入学試験の一般入試は、高校生が受験する大学入試とはまったく異なるため、注意が必要です。

共通テストはない

国公立大学の大学入試の場合は、毎年1月に1次試験として共通テストが行われ、2月に2次試験として学校ごとの個別試験が実施されます。

これに対して大学編入学試験は、共通テストのようなすべての大学で共通の1次試験は行われず、学校ごとの個別試験だけが実施されます。

国公立大学であっても複数受験できる

国公立大学の大学入試は、基本的に同一日程で行われます。
同一日程のために何校も受験することはできず、一発勝負となります。

これに対して、大学編入学試験は学校ごとに日程が異なります。
推薦入試でなければ複数の大学を受験し、いくつもの大学から合格をもらうこともできます。
ただ、出願などの手続きの日程も学校によるので、その点は要注意です。

試験科目は少ない

大学編入学試験の一般入試の試験科目は、大学入試と比べると少なくなっています。
英語や数学のほか、学部によって物理や化学などの専門科目の試験が行われます。

なお、英語の試験は学校での試験ではなくTOEICやTOEFLなどの外部試験を受験しなければならない学校も多いので、事前に準備しておく必要があります。

大学への編入学は条件さえあえば魅力的な制度だが、決して楽なわけではない

興味のない科目も勉強しなければならない大学受験とは違い、高専で自分の興味のある分野の勉強をしながら大学に進むことができるので、大学編入学は非常に魅力的です。
また、高専から大学を目指す人が大半というわけでもないので、志願者数などの数字だけ見れば、大学の編入学試験は大学入試より楽なように思うかもしれません。

しかし、編入学試験を実施している大学や学部は限定されてしまいます。
また、高専で学んだ分野に関連する学部・学科にしか進むことはできないので、本当に自身の希望どおりの進路にはならないこともあります。
編入学できるわずかな人数を目指す人の中での競争はハイレベルになるので、編入学試験が楽なわけではないことは覚えておきましょう。



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