高専卒業後は就職？進学？木更津高専の卒業生はどのような進路を選択しているのか

5年の課程を終えて高専を卒業すると、就職するか進学するか、あるいはそれ以外の選択をするのか、いずれにしても大きな決断をしなければなりません。
高専の卒業生は、優秀な人が進学し、進学が難しい人が就職するというわけではありません。
それぞれの学生が自身の目標を定め、そのためには就職した方がいいのか、あるいは進学した方がいいのかを考え、その目標に向かった結果、進路はバラバラになるのです。
ただし、学校や学科によっては進路の傾向がはっきりしていることもあるので、学校ごと、あるいは学科ごとの進路を確認していきます。

なお、ここでは原則として、令和6年度（令和7年3月）卒業生の進路として各学校が公表しているデータをもとにしています。

木更津高専の概要

木更津高専には機械工学科、電気電子工学科、電子制御工学科、情報工学科、環境都市工学科の5つの学科が置かれています。
就職か進学かの内訳は、学科ごとにその人数が公表されています。
一方、進学先の内訳については学校全体の人数が公表されています。

機械工学科

就職	進学	その他	合計
20	13	0	33

木更津高専の5つある学科の中では、最も就職の割合が高い学科となっています。
ただ、進学する学生も4割近くいることが分かります。

電気電子工学科

就職	進学	その他	合計
17	21	0	38

就職者より進学者の方が多くなっています。
進学する学生の割合は、2番目に高い学科です。

電子制御工学科

就職	進学	その他	合計
16	21	0	37

木更津高専の学科の中では、就職の割合が最も低く、逆に進学の割合が最も高い学科となっています。

情報工学科

就職	進学	その他	合計
18	20	0	38

就職者と進学者の人数に大きな差はありませんが、わずかに進学者の方が多い結果となりました。

環境都市工学科

就職	進学	その他	合計
20	16	0	36

就職した学生の方が、進学した学生より多くなっています。

木更津高専

木更津高専専攻科	29
長岡・豊橋技術科学大学	25
旧帝大・東京科学大学・神戸大学	4
その他の国立大学	23
その他	10

各学科の進学者の合計91名の進学先の内訳です。
木更津高専専攻科には、進学者の3割を超える29名が進んでいます。
また、長岡技術科学大学には19名、豊橋技術科学大学には6名が進学しているほか、東京農工大学にも5名が進学しています。

まとめ

木更津高専は学科ごとにみると、就職が多い学科、進学が多い学科があります。
ただ、すべての学科をあわせると、就職91名、進学91名とまったく同数になっています。
就職するか進学するかについては、自分の希望に沿って進路を選択していると考えることができそうです。