令和8年度 高専入試情報 推薦の条件と選抜方法 〜函館高専〜

高専に入学したい

高専への進学を考えている中学生の方、そしてお子さんの受験で頭を悩ませている親御さんへ、高専の入試情報をご紹介します。
高専の入試方法は、国立高専であっても統一されているわけではなく、学校ごとに違いがあります。
高専の入試では推薦入試での入学者数の比率が高いため、まずは推薦入試での合格を目指すべきです。
また試験の時期が早いので、ほかの受験生と比較すると、試験に向けて早く動き出す必要があります。

ここでは、高専ごとに推薦選抜と学力検査選抜(いわゆる一般入試)の実施方法をご紹介していきます。
なお、実際の受験にあたっては、必ず募集要項を確認してください。

募集人員

どのような学科が設置されているか、それぞれの学科の定員が何名かを知ることができます。
入学時は一括募集となっており、2年生以降にコース分けが行われる学校もあるので、どのような形で入試が実施されるのか確認しておきましょう。

学科入学定員推薦による選抜の募集人員
生産システム工学科120名72名程度(60%程度)
物質環境工学科40名24名程度(60%程度)
社会基盤工学科40名24名程度(60%程度)
函館高専 令和8年度入試 募集人員

函館高専は3つの学科が設けられており、学生の募集は学科ごとに行われます。
推薦による選抜の募集人員は60%程度とされていますが、そのうち入学定員の10%程度はグローバルエンジニア特待生として入学してきます。
グローバルエンジニア特待生の入試が別に実施されるわけではなく、一般学力検査による選抜から選ばれるわけでもないことに注意しましょう。

推薦による選抜

高専の推薦選抜の定員は、学力検査選抜の定員より多くなっている学校もあります。
高専を目指す場合、まずは推薦選抜での合格を目指すこととなるので、出願資格は要チェックです。

試験の概要

推薦による募集人員生産システム工学科72名程度
物質環境工学科24名程度
社会基盤工学科24名程度(各学科60%程度)
出願資格(成績等)第3学年の5段階評定のうち国語、数学、理科、社会、英語の5教科がすべて3以上で、かつ必修教科(9教科)の合計が33以上
選抜方法第3志望まで出願可
自己推薦書、個人調査書、作文及び面接の結果を総合的に判定する
(個人調査書の学習成績500点満点、作文及び自己推薦書を含む面接等500点満点の1000点満点)

第1志望学科が不合格になっても、条件を満たしていれば第2・第3志望の学科で合格となるスライド方式による
函館高専 令和8年度 推薦による選抜の概要

函館高専の推薦による選抜の出願資格は、中学3年生の評定のみを用いることとされています。
また、推薦は第1志望のみとしている学校が多い中、函館高専では第3志望まで出願できることとしています。
5教科と9教科で評定の基準値が定められていますが、ほかの高専と比較すると若干低めになっているといえそうです。

日程

Web事前登録期間令和7年12月8日9時〜令和8年1月9日16時
出願書類受付期間令和8年1月6日9時〜令和8年1月9日16時(必着)
検査日令和8年1月16日
内定通知日令和8年1月23日9時
入学手続締切令和8年3月4日16時
函館高専 令和8年度 推薦による選抜の日程

学力検査による選抜

函館高専では、学力検査による選抜の方法として、専願、併願、複数校の3つの制度を設けています。
専願は函館高専を第1志望とし、合格した場合は必ず入学する人が受験できます。
併願は函館高専のほか高等学校などと併願する人が選択する方法です。
複数校は北海道内の4高専(函館高専・苫小牧高専・釧路高専・旭川高専)の複数の高専へ出願するものです。
専願・複数校から優先して合格者が決定され、定員が充足していない学科については併願から合格者が出るという流れになります。

試験の概要

学力選抜による募集人員生産システム工学科48名程度
物質環境工学科16名程度
社会基盤工学科16名程度(各学科40%程度)
出願の方式第3志望まで出願可
ただし複数校を利用する場合は、ほかの高専も含めて最大第10志望まで出願可
学力検査点の配点理科、英語、数学、国語、社会の5教科とし、理科、英語、数学の得点は配点が2倍になる(800点満点)
調査書点の計算方法国語、社会、数学、理科、英語については、中学3か年の評定(5点満点)の2倍
音楽、美術、保健体育、技術・家庭については、中学3か年の評定(5点満点)
合計210点満点
選抜方法学力検査と調査書を総合的に判定する
専願・併願の第1志望〜第3志望、複数校の第1志望〜第10志望までの選抜は、スライド方式による
函館高専 令和8年度 学力検査による選抜の概要

函館高専の学力検査による選抜では、調査書の3年間の評定が合否の判定に用いられます。
推薦による選抜の出願資格が3年生の評定だけを用いることとされていたのとは違います。
基本的に函館高専に行きたいと思っている人は、専願により第1志望〜第3志望までを決めて出願することになります。
一方、高専に行くことを最優先に考えている人は、複数校により第1志望〜第10志望まで志望することも考えておきましょう。

日程

Web事前登録期間令和7年12月8日9時〜令和8年1月23日16時
出願書類受付期間令和8年1月19日9時〜令和8年1月23日16時(必着)
学力検査令和8年2月8日
合格者発表令和8年2月17日9時
入学手続締切(専願・複数校)令和8年3月4日16時(併願)令和8年3月18日16時
函館高専 令和8年度 学力検査による選抜の日程

近年の入試の状況

過去の入試の状況を確認して志願者数や倍率などを知っておくことは、受験する際には大変有益です。
学校や学科で迷っている方は、自分が何をしたいのかを考えるのが第一ですが、これらの数値も参考にしておくといいでしょう。

本科入学者選抜状況(令和5年度)

推薦による選抜学力による選抜
志願者数志願者数
生産システム工学科74145
物質環境工学科34
社会基盤工学科14
函館高専 本科入学者選抜状況(令和5年度)

本科入学者選抜状況(令和6年度)

推薦による選抜学力による選抜
志願者数志願者数
生産システム工学科68190
物質環境工学科28
社会基盤工学科20
函館高専 本科入学者選抜状況(令和6年度)

本科入学者選抜状況(令和7年度)

推薦による選抜学力による選抜
志願者数志願者数
生産システム工学科69166
物質環境工学科19
社会基盤工学科22
函館高専 本科入学者選抜状況(令和7年度)

函館高専の推薦による選抜は、募集人員より志願者が少ない年度もあるので、函館高専に行きたいという方はまず推薦の出願資格を得られるようにしましょう。
学力検査による選抜では、志願者数が多く、倍率が高くなっているので、かなり激しい競争になることも想定されます。

高専の入試がどのように行われているのか、その詳しい内容をご紹介していきます。函館高専の募集人員や推薦選抜、学力検査選抜の概要について確認していきましょう。



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