高専の本科5年の課程を終えると、大学に編入学する人と就職する人に分かれます。
進学する人のおおまかな進路についてはすでにご紹介しましたが、就職に関しては詳しく触れていませんでした。
そこで、本科を卒業した学生の就職に関するデータを学校ごとにご紹介していきます。
概要
今回ご紹介するのは、令和6(2024)年3月に卒業した学生の進路です。
できる限り学科やコース別に、実際の就職者数や求人数をご紹介していきます。
また就職先の地域については、学校が公表しているデータのとおりとしています。
多くは会社の本社がある地域で区分されていると思われますが、実際に就労する地域とは一致しない場合があるかもしれません。
函館高専
卒業生数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
生産システム工学科機械コース | 47 | 31 | |||
生産システム工学科電気電子コース | 23 | 16 | |||
生産システム工学科情報コース | 36 | 17 | |||
物質環境工学科 | 43 | 28 | |||
社会基盤工学科 | 30 | 22 |
全体でみると、進学より就職の方が多くなっていることが分かります。
ただ、求人数や地域別のデータは公表されていないので、詳細は不明です。
苫小牧高専
創造工学科 | 卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 |
---|---|---|---|---|---|
機械系 | 190 | 124 | 2,856 | 23.03 | 80 |
都市・環境系 | |||||
応用化学・生物系 | |||||
電気電子系 | |||||
情報科学・工学系 |
就職者数は卒業者数の6割以上となっており、進学者数のおよそ2倍います。
ただ、求人数は2,800以上となっており、多くの就職者数がいても求人倍率は20倍を大きく上回る結果となっています。
また北海道外への就職者数は124人中80人となっており、3人に2人が北海道外への就職を選択していることとなります。
釧路高専
創造工学科 | 卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 |
---|---|---|---|---|---|
スマートメカニクスコース情報工学分野 | 28 | 13 | 4 | ||
スマートメカニクスコース機械工学分野 | 20 | 14 | 9 | ||
エレクトロニクスコース電気工学分野 | 22 | 18 | 11 | ||
エレクトロニクスコース電子工学分野 | 30 | 14 | 11 | ||
建築デザインコース | 36 | 24 | 12 |
全体でみると、進学より就職を選択する学生が多くなっています。
ただ、コース・分野によっては進学者数の方が就職者数を上回るケースもあることが分かります。
北海道外への就職者数が、北海道内での就職者数を上回っているコース・分野が多くなっていますが、スマートメカニクスコース情報工学分野だけは地元への就職者数が多くなっています。
旭川高専
卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
機械システム工学科 | 32 | 11 | 1,545 | 21.46 | 5 |
電気情報工学科 | 31 | 15 | 12 | ||
システム制御情報工学科 | 35 | 21 | 15 | ||
物質化学工学科 | 43 | 25 | 15 |
ほとんどの学科で、進学者数より就職者数の方が多くなっています。
ただ、それを大きく上回る求人数があり、求人倍率は20倍を超えています。
就職者の多くが北海道外へ就職しており、東京都への就職は28人となっています。
ちなみに北海道内の就職は25人であり、東京都の方が地元北海道を上回っています。
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