国立の工業高等専門学校は、全国に全部で47校あります。
ただし、それらは47都道府県にそれぞれ1校ずつあるわけではなく、また設置されている学科やコースも様々です。
入学試験の募集方法や選抜方法も学校によるので、気になる学校がある場合は、その学校について調べておきましょう。
高専の中でどの学校がいいか迷っている方は、情報収集して自分に合った学校を探すのもいいかもしれません。
今回は山形県鶴岡市にある鶴岡高専をご紹介します。
鶴岡高専の基本情報
| 学校名 | 鶴岡工業高等専門学校 |
| 所在地 | 山形県鶴岡市井岡字沢田104 |
| 設立年度 | 1963(昭和38)年4月1日 |
| 設置学科と定員 | 創造工学科 機械コース 電気・電子コース 情報コース 化学・生物コース デジタルデザインコース 1学年あたり160人 |
| 設置専攻科と定員 | 生産システム工学専攻 機械・制御コース 電気電子・情報コース 応用化学コース 1学年あたり16人 |
本科生の5年間の課程
創造工学科として毎年160人程度の学生が入学し、1年生ではコースに分かれず、すべての学生が工学の基礎を学びます。
2年生からは、すべての学生が4つのコースに分かれて、専門分野を学びますが、コース分けは本人の志向や適性、1年次の成績をもとに行われます。
令和7年度からデジタルデザインコースが新設されました。
デジタルデザインコースに所属する学生は、4つのいずれかのコースを選択し、デジタルデザイン技術を軸に専門分野を学んでいきます。
なお、デジタルデザインコース推薦入試で入学した10名は、2年生進級時にデジタルデザインコースに所属することとなります。
また4年生からは、全部で7つの応用分野に分かれることとなっていますが、所属するコースによって、選択できる応用分野と選択不可の応用分野があります。
| 1年 | 系に分かれない | ||||
| 2年 | 機械コース | 電気・電子コース | 情報コース | 化学・生物コース | 情報科学・工学系 |
| 3年 | |||||
| 4年 | デザイン工学分野 エレクトロニクス分野 ITソフトウェア分野 環境バイオ分野 メカトロニクス分野 資源エネルギー分野 材料工学分野 | ||||
| 5年 | |||||
学生情報
学生数(男女別)
学校総覧2026によれば、学生の人数や男女比は以下のようになっています。
| 1年 | |||
| 男子 | 女子 | 合計 | |
| 創造工学科 | 120 | 35 | 155 |
| 2年 | 3年 | |||||
| 男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | |
| 機械コース | 33 | 5 | 38 | 33 | 4 | 37 |
| 電気・電子コース | 36 | 5 | 41 | 31 | 4 | 35 |
| 情報コース | 33 | 12 | 45 | 33 | 11 | 44 |
| 化学・生物コース | 28 | 8 | 36 | 25 | 20 | 45 |
| 合計 | 130 | 30 | 160 | 122 | 39 | 161 |
| 4年 | 5年 | |||||
| 男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | |
| 機械コース | 30 | 7 | 37 | 26 | 4 | 30 |
| 電気・電子コース | 30 | 5 | 35 | 26 | 2 | 28 |
| 情報コース | 44 | 4 | 48 | 21 | 15 | 36 |
| 化学・生物コース | 28 | 19 | 47 | 28 | 12 | 40 |
| 合計 | 132 | 35 | 167 | 101 | 33 | 134 |
女子学生の割合は約22%となっています。
コース別の人数をみると、情報コースの人気が例年高くなっており、女子学生の割合も平均より高い年が多くなっています。
また化学・生物コースも女子学生の割合が高くなる傾向にあります。
学生出身地
学校総覧2026によれば、本科生777人のうち山形県内出身者が708人、山形県外出身者が60人、外国出身の留学生が9人となっています。
山形県内出身者のうち、鶴岡高専のある鶴岡市が332人、隣の酒田市が121人など、庄内地方の出身者が500人を超えています。
その他の山形県内出身者では、山形市が39人で最も多くなっています。
山形県以外では、宮城県が13人で最も多くなっています。
学生寮の入寮者と寮費
国立の高等専門学校には、どの学校にも寮が設置されています。
遠方から通うのが困難な学生は、寮に入って学ぶこともできます。
| 男子 | 女子 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1年 | 62 | 15 | 77 |
| 2年 | 63 | 13 | 76 |
| 3年 | 68 | 22 | 90 |
| 4年 | 60 | 21 | 81 |
| 5年 | 40 | 11 | 51 |
| 合計 | 293 | 82 | 375 |
寮に入っている学生は、本科生777人の半分近くであり、比較的多くなっています。
| 費用の種類 | 金額 |
|---|---|
| 寄宿料 | 個室800円(月額) 複数人居室700円(月額) |
| 寮費 | 13,000円(月額) |
| 給食費 | 1,579円(日額) |
令和8年度入試について
推薦入試
推薦入試の募集人員は、定員の50%程度です。
推薦入試の出願基準は、「(5段階評定の場合)9教科の1学年から3学年までの5段階評定合計が98以上、または5教科(国語、社会、数学、理科、英語)の2学年から3学年までの5段階評定合計が36以上」のいずれかを満たす者とされています。
| 推薦入試の出願基準 | (5段階評定の場合)9教科の1学年から3学年までの5段階評定合計が98以上 または 5教科(国語、社会、数学、理科、英語)の2学年から3学年までの5段階評定合計が36以上 |
一般入試
一般入試では、学力試験として理科・英語・数学・国語の4科目が実施されます。
教科ごとの配点は公表されていませんが、学力試験と調査書の配点比率は7:3とされています。
入学志願者数
令和7年度および令和8年度の推薦入試と一般入試をあわせた志願者数は、以下のようになっています。
| 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|
| 創造工学科 | 163 | 153 |
令和8年度の入試では、志願者数が定員を割ってしまいました。
このような状況は、ここ数年でも確認できないものです。
令和9年度の入試ではどれくらいの志願者を集めるのか、注目されます。
卒業後の進路
高専の卒業生の半数は就職、半数は進学するといわれますが、実際には学校や学科・コースによってその比率に違いがあります。
鶴岡高専の令和7年度卒業生の進路は以下のようになっています。
| 卒業生 | 就職 | 進学 | その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 機械コース | 35 | 28 | 45 | 0 |
| 電気・電子コース | 39 | 31 | 0 | |
| 情報コース | 38 | 21 | 0 | |
| 化学・生物コース | 41 | 28 | 0 |
進学した学生のコース別の内訳は分かりませんが、全体的に就職する人の方が多くなっています。
機械コースや電気・電子コースなどは、卒業生のおよそ8割が就職しています。
就職
高専には多くの企業から求人が寄せられていることはよく知られています。
鶴岡高専の令和7年度卒業生のうち就職希望者数と、企業からの求人数は以下のようになっています。
| 就職者数 | 求人数 | |
|---|---|---|
| 機械コース | 28 | 261 |
| 電気・電子コース | 31 | 271 |
| 情報コース | 21 | 250 |
| 化学・生物コース | 28 | 189 |
求人数はどのコースも非常に多く、実際に就職した人数に対して10倍前後となっています。
進学
鶴岡高専を卒業後に進学する学生の進学先は、以下のようになっています。
| 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | |
|---|---|---|---|
| 鶴岡高専専攻科 | 18 | 17 | 28 |
| 長岡技術科学大学 | 17 | 16 | 4 |
| 豊橋技術科学大学 | 1 | 3 | 2 |
| 新潟大学 | 4 | 1 | 2 |
| 群馬大学 | 1 | 1 | 2 |
| 千葉大学 | 1 | 2 | 1 |
| その他 | 11 | 9 | 6 |
| 合計 | 53 | 49 | 45 |
最も進学者が多いのは鶴岡高専専攻科であり、次いで長岡技術科学大学となっています。
地元の山形大学への進学者もいますが、それ以上に新潟大学や群馬大学などに進学しています。


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