高専の本科5年の課程を終えると、大学に編入学する人と就職する人に分かれます。
進学する人のおおまかな進路についてはすでにご紹介しましたが、就職に関しては詳しく触れていませんでした。
そこで、本科を卒業した学生の就職に関するデータを学校ごとにご紹介していきます。
概要
今回ご紹介するのは、令和6(2024)年3月に卒業した学生の進路です。
できる限り学科やコース別に、実際の就職者数や求人数をご紹介していきます。
また就職先の地域については、学校が公表しているデータのとおりとしています。
多くは会社の本社がある地域で区分されていると思われますが、実際に就労する地域とは一致しない場合があるかもしれません。
岐阜高専
卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
機械工学科 | 42 | 22 | 746 | 33.91 | 19 |
電気情報工学科 | 39 | 17 | 739 | 43.47 | 17 |
電子制御工学科 | 45 | 21 | 721 | 34.33 | 19 |
環境都市工学科 | 39 | 28 | 491 | 17.54 | 23 |
建築学科 | 38 | 28 | 517 | 18.46 | 28 |
環境都市工学科や建築学科では就職者数が卒業生の7割以上となっており、就職者数が特に多くなっています。
このほかの学科は就職者数と進学者数がほぼ半々となっていますが、いずれの学科も求人倍率は高くなっていることが分かります。
なお、就職者のうち県外への就職者が大半を占めており、中には県外が100%となっている学科もありました。
沼津高専
卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
機械工学科 | 32 | 16 | |||
電気電子工学科 | 36 | 18 | |||
電子制御工学科 | 34 | 18 | |||
制御情報工学科 | 41 | 19 | |||
物質工学科 | 38 | 15 |
就職者数と進学者数は、いずれの学科もほぼ半々となっています。
これ以外のデータは公表されていないので、求人数や就職先の状況を知ることはできません。
豊田高専
卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
機械工学科 | 31 | 14 | 659 | 47.07 | |
電気・電子システム工学科 | 36 | 14 | 664 | 47.43 | |
情報工学科 | 45 | 22 | 514 | 23.36 | |
環境都市工学科 | 40 | 20 | 454 | 22.70 | |
建築学科 | 35 | 16 | 633 | 39.56 |
就職者数の割合は、いずれの学科も50%以下となっています。
求人数はいずれも450人~650人以上となっており、求人倍率は高い学科では40倍を大きく上回っています。
鈴鹿高専
卒業者数 | 就職者数 | 求人数または求人企業数 | 求人倍率 | 地元都道府県外への就職者数 | |
---|---|---|---|---|---|
機械工学科 | 33 | 15 | 13 | ||
電気電子工学科 | 41 | 20 | 17 | ||
電子情報工学科 | 37 | 25 | 25 | ||
生物応用化学科 | 42 | 17 | 16 | ||
材料工学科 | 39 | 23 | 20 |
学科によって、就職者数の方が多い学科と、進学者数の方が多い学科があります。
求人数は分かりませんが、県外への就職者数は公表されていました。
いずれの学科も県外への就職が8割以上となっており、中には100%となっていた学科もありました。
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