国立の工業高等専門学校は、全国に全部で47校あります。
ただし、それらは47都道府県にそれぞれ1校ずつあるわけではなく、また設置されている学科やコースも様々です。
入学試験の募集方法や選抜方法も学校によるので、気になる学校がある場合は、その学校について調べておきましょう。
高専の中でどの学校がいいか迷っている方は、情報収集して自分に合った学校を探すのもいいかもしれません。
今回は青森県八戸市にある八戸高専をご紹介します。
八戸高専の基本情報
| 学校名 | 八戸工業高等専門学校 |
| 所在地 | 青森県八戸市大字田面木字上野平16番地1 |
| 設立年度 | 1963(昭和38)年4月1日 |
| 設置学科と定員 | 産業システム工学科 機械・医工学コース40人 電気情報工学コース40人 マテリアル・バイオ工学コース40人 環境都市・建築デザインコース40人 1学年あたり160人 |
| 設置専攻科と定員 | 産業システム工学専攻 機械システムデザインコース 電気情報システム工学コース マテリアル・バイオ工学コース 環境都市・建築デザインコース 1学年あたり28人 |
学生情報
学生数(男女別)
学校要覧2026によれば、学生の人数や男女比は以下のようになっています。
| 1年 | |||
| 男子 | 女子 | 合計 | |
| 機械・医工学コース | 29 | 5 | 34 |
| 電気情報工学コース | 40 | 2 | 42 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 23 | 16 | 39 |
| 環境都市・建築デザインコース | 15 | 10 | 25 |
| 合計 | 107 | 33 | 140 |
| 2年 | 3年 | |||||
| 男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | |
| 機械・医工学コース | 31 | 8 | 39 | 46 | 6 | 52 |
| 電気情報工学コース | 36 | 9 | 45 | 34 | 9 | 43 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 14 | 21 | 35 | 17 | 23 | 40 |
| 環境都市・建築デザインコース | 23 | 19 | 42 | 23 | 15 | 38 |
| 合計 | 104 | 57 | 161 | 120 | 53 | 173 |
| 4年 | 5年 | |||||
| 男子 | 女子 | 合計 | 男子 | 女子 | 合計 | |
| 機械・医工学コース | 33 | 7 | 40 | 29 | 5 | 34 |
| 電気情報工学コース | 34 | 5 | 39 | 36 | 4 | 40 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 24 | 14 | 38 | 14 | 22 | 36 |
| 環境都市・建築デザインコース | 25 | 12 | 37 | 26 | 13 | 39 |
| 合計 | 116 | 38 | 154 | 105 | 44 | 149 |
本科生全体での女子学生の割合は、およそ3割となっています。
コースごとにみると、機械・医工学コースや電気情報工学コースは15%前後なのに対して、マテリアル・バイオ工学コースや環境都市・建築デザインコースは女子学生の割合が高く、特にマテリアル・バイオ工学コースでは半数を超えています。
なお、1年生は定員割れとなってしまったため、令和9年度はどの程度の志願者数になるかも注目されます。
学生出身地
学校要覧2026によれば、本科+専攻科832人のうち青森県出身者が752人、青森県外出身者が54人、外国出身者が26人となっています。
青森県出身者では、地元の八戸市出身者がほぼ半数の372人となっており、次いで上北郡が119人、青森市が73人と続いています。
青森県以外の出身者では岩手県出身者が37人で、青森県外出身者の大半を占めています。
学生寮の入寮者と寮費
国立の高等専門学校には、どの学校にも寮が設置されています。
遠方から通うのが困難な学生は、寮に入って学ぶこともできます。
| 男子 | 女子 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1年 | 39 | 13 | 52 |
| 2年 | 33 | 16 | 49 |
| 3年 | 36 | 15 | 51 |
| 4年 | 39 | 9 | 48 |
| 5年 | 38 | 16 | 54 |
| 合計 | 185 | 69 | 254 |
寮に入っている学生は、本科生777人の3分の1ほどです。
| 費用の種類 | 金額 |
|---|---|
| 寄宿料 | 複数室 8,400円 個室 9,600円(ともに年額) |
| 学寮運営費 | (一般寮)前期分58,500円、後期分131,700円 (混在型国際寮)前期分104,700円、後期分127,200円 |
| 学寮給食費 | 約29,400円(月額) |
令和8年度入試について
国際的エンジニア育成特別選抜
八戸高専では推薦入試と一般入試のほか、国際的エンジニア育成特別選抜が実施されます。
国際的エンジニア育成特別選抜の募集人員は、定員の1割ほどです。
国際的エンジニア育成特別選抜は、「3年間の調査書の5段階評定の合計が108以上」でなければ出願することができません。
| 国際的エンジニア育成特別選抜の出願基準 | 3年間の調査書の5段階評定の合計が108以上 |
推薦入試
推薦入試の募集人員は、定員の6割程度です。
推薦入試の出願基準は、「3年間の調査書の5段階評定の合計が108以上」です。
| 推薦入試の出願基準 | 3年間の調査書の5段階評定の合計が108以上 |
推薦入試の選抜方法は、推薦書、調査書及び面接試験により、配点は以下のようになっています。
| 評定(1年) | 数学×2+理科×2+他教科 | 55 |
| 評定(2年) | (数学×2+理科×2+英語×1.5+他教科)×2 | 115 |
| 評定(3年) | (数学×3+理科×3+英語×2+他教科)×3 | 210 |
| 推薦点 | 推薦書、調査書の特別活動の記録等 | 40 |
| 面接点 | 130 |
一般入試
一般入試では、学力試験として理科・英語・数学・国語・社会の5科目が実施されます。
各コース4名までは学力試験だけで合格者を決定し、残りは学力試験と評定を総合して決定されます。
| 学力試験の科目と配点 | ||||
| 理科 | 英語 | 数学 | 国語 | 社会 |
| 200 | 150 | 200 | 100 | 100 |
| 評定(1年) | 数学×2+理科×2+他教科 | 55 |
| 評定(2年) | (数学×2+理科×2+英語×1.5+他教科)×2 | 115 |
| 評定(3年) | (数学×3+理科×3+英語×2+他教科)×3 | 210 |
| 学力試験 | 理科200 英語150 数学200 国語100 社会100 | 750 |
入学志願者数
令和7年度および令和8年度の推薦入試志願者は、以下のようになっています。
| 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|
| 機械・医工学コース | 16 | 17 |
| 電気情報工学コース | 31 | 24 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 23 | 16 |
| 環境都市・建築デザインコース | 22 | 15 |
令和7年度および令和8年度の一般入試志願者は、以下のようになっています。
| 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|
| 機械・医工学コース | 24 | 19 |
| 電気情報工学コース | 36 | 36 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 22 | 31 |
| 環境都市・建築デザインコース | 18 | 16 |
卒業後の進路
高専の卒業生の半数は就職、半数は進学するといわれますが、実際には学校や学科・コースによってその比率に違いがあります。
八戸高専の令和7年度卒業生の進路は以下のようになっています。
| 卒業生 | 就職 | 進学 | その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 機械・医工学コース | 36 | 19 | 17 | 0 |
| 電気情報工学コース | 37 | 23 | 12 | 2 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 45 | 23 | 22 | 0 |
| 環境都市・建築デザインコース | 36 | 17 | 18 | 1 |
全体的には就職する学生の方が多いのですが、コースごとにみると電気情報工学コースのみ就職が突出して多く、他のコースは就職と進学がほぼ同数となっています。
就職
高専には多くの企業から求人が寄せられていることはよく知られています。
八戸高専の令和7年度卒業生のうち就職者数と、企業からの求人数は以下のようになっています。
| 就職者数 | 求人数 | |
|---|---|---|
| 機械・医工学コース | 19 | 740 |
| 電気情報工学コース | 23 | 767 |
| マテリアル・バイオ工学コース | 23 | 549 |
| 環境都市・建築デザインコース | 17 | 576 |
どの学科も数多くの求人が寄せられ、求人倍率が40倍を超える学科もあります。
就職を希望した人は、例年、ほぼ100%の就職率となっています。
進学
八戸高専を卒業後に進学する学生の進学先は、以下のようになっています。
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 八戸高専専攻科 | 24 | 22 | 24 | 24 | 29 |
| 長岡技術科学大学 | 10 | 6 | 7 | 6 | 5 |
| 豊橋技術科学大学 | 7 | 10 | 12 | 6 | 8 |
| 岩手大学 | 5 | 5 | 3 | 6 | 5 |
| 東北大学 | 2 | 3 | 2 | 2 | 2 |
| 宇都宮大学 | 3 | 5 | 3 | 4 | 1 |
| その他 | 30 | 27 | 23 | 27 | 19 |
| 合計 | 81 | 78 | 74 | 75 | 69 |
最も進学者が多いのは八戸高専専攻科であり、次いで豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学の順となっています。
特徴的なのは、青森県内の弘前大学より、隣県にある岩手大学の方が地元の大学であるかのような位置づけとなっている点です。


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