国立の工業高等専門学校は、全国に全部で47校あります。
ただし、それらは47都道府県にそれぞれ1校ずつあるわけではなく、また設置されている学科やコースも様々です。
入学試験の募集方法や選抜方法も学校によるので、気になる学校がある場合は、その学校について調べておきましょう。
高専の中でどの学校がいいか迷っている方は、情報収集して自分に合った学校を探すのもいいかもしれません。
今回は長野県長野市にある長野高専をご紹介します。
長野高専の基本情報
| 学校名 | 長野工業高等専門学校 |
| 所在地 | 長野県長野市大字徳間716 |
| 設立年度 | 1963(昭和38)年4月1日 |
| 設置学科と定員 | 工学科 情報エレクトロニクス系 機械ロボティクス系 都市デザイン系 1学年あたり200人 |
| 設置専攻科と定員 | 生産環境システム専攻 電気情報システム専攻 1学年あたり20人 |
本科生の5年間の課程
工学科として毎年200人の学生が入学してきますが、1年生では系に分かれず、すべての学生で学級編成を行います。
2年生からは3つの系に分かれて、専門分野を学ぶこととなります。
系への配属は、入学後の成績と複数回の希望調査、面談によって決定されます。
| 1年 | 工学科 | ||
| 2年 | 情報エレクトロニクス系 | 機械ロボティクス系 | 都市デザイン系 |
| 3年 | |||
| 4年 | |||
| 5年 | |||
学生情報
学生数(男女別)
2026学校要覧によれば、学生の人数や男女比は以下のようになっています。
| 工学科 | |||
| 男子 | 女子 | 合計 | |
| 1年 | 168 | 37 | 205 |
| 2年 | 159 | 49 | 208 |
| 3年 | 159 | 46 | 205 |
| 4年 | 164 | 44 | 208 |
| 5年 | 157 | 38 | 195 |
| 合計 | 807 | 214 | 1,021 |
女子学生の割合はおよそ2割です。
系ごとの人数の内訳は公表されていないので、より詳細な女子学生の割合を知ることはできませんでした。
学生出身地
2026学校要覧によれば、本科生1,021人のうち長野県出身者が937人、長野県外出身者が70人、外国出身者が14人となっています。
長野県は広いので、北信・東信・中信・南信の4つのエリアに分けられます。
長野高専入学者を出身中学校別にみると、北信が最も多く450人、東信が147人、中信が175人、南信は84人となっています。
このほか、長野県内の国立中学校出身者が70人、私立中学校出身者が9人となっています。
長野県外出身者では、千葉県が最も多く10人、次いで山梨県が8人、新潟県が7人、東京都と埼玉県が6人となっています。
学生寮の入寮者と寮費
国立の高等専門学校には、どの学校にも寮が設置されています。
遠方から通うのが困難な学生は、寮に入って学ぶこともできます。
| 男子 | 女子 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1年 | 73 | 23 | 96 |
| 2年 | 78 | 22 | 100 |
| 3年 | 74 | 15 | 89 |
| 4年 | 60 | 18 | 78 |
| 5年 | 40 | 13 | 53 |
| 専攻科 | 4 | 1 | 5 |
| 合計 | 329 | 92 | 421 |
寮に入っている学生は、本科生1,021人のうち4割程度です。
| 費用の種類 | 金額 |
|---|---|
| 寄宿料 | 個室は800円 二人部屋は700円(ともに月額) |
| 運営費 | 6,000円(月額) |
| エアコン代 | リース代2,100円 電気料2,000円(ともに月額) |
| ネットワーク費 | 1,000円(月額) |
| 給食費 | 朝食460円、昼食510円、夕食630円 (1か月30日あたり48,000円) |
| 寮生会費 | 2,000円(年額) |
令和8年度入試について
推薦入試
推薦入試の募集人員は、定員の6割程度です。
推薦入試の出願基準は、「3年生の9教科の成績が5段階評価の評定の合計で36以上」です。
| 推薦入試の出願基準 | 3年生の9教科の成績が5段階評価の評定の合計で36以上 |
一般入試
一般入試では、学力試験として理科・英語・数学・国語・社会の5科目が実施されます。
理科、英語、数学の得点は配点が2倍になります。
また、調査書は3年生の9教科の成績評定を用いることとされ、理科、英語、数学の評定は2倍になります。
| 学力試験の科目と配点 | ||||
| 理科 | 英語 | 数学 | 国語 | 社会 |
| 200 | 200 | 200 | 100 | 100 |
| 調査書の科目と配点 | ||||||||
| 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 技術・家庭 | 音楽 | 美術 | 保健体育 |
| 25 | 25 | 50 | 50 | 50 | 25 | 25 | 25 | 25 |
入学志願者数
令和7年度および令和8年度の入学志願者は、以下のようになっています。
| 令和7年度 | 令和8年度 | |
|---|---|---|
| 工学科 | 227 | 233 |
卒業後の進路
高専の卒業生の半数は就職、半数は進学するといわれますが、実際には学校や学科・コースによってその比率に違いがあります。
長野高専の令和7年度卒業生の進路は以下のようになっています。
| 卒業生 | 就職 | 進学 | その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学科 | 35 | 15 | 20 | 0 |
| 電気電子工学科 | 36 | 19 | 17 | 0 |
| 電子制御工学科 | 40 | 15 | 24 | 1 |
| 電子情報工学科 | 36 | 14 | 21 | 1 |
| 環境都市工学科 | 37 | 25 | 11 | 1 |
卒業生については、旧学科別に人数が公表されています。
全体でみると進学の方が多くなっており、学科別にみても5つの学科のうち3つで進学の方が多くなっています。
就職
高専には多くの企業から求人が寄せられていることはよく知られています。
長野高専の令和7年度卒業生のうち就職希望者数と、企業からの求人数は以下のようになっています。
| 就職者数 | 求人数 | |
|---|---|---|
| 機械工学科 | 15 | 2,381 |
| 電気電子工学科 | 19 | |
| 電子制御工学科 | 15 | |
| 電子情報工学科 | 14 | |
| 環境都市工学科 | 25 |
求人数は、令和7年度卒業生に対しては2,000人を超え、学校全体で求人倍率は27倍以上となっています。
進学
長野高専を卒業後に進学する学生の進学先は、以下のようになっています。
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 長野高専専攻科 | 23 | 22 | 26 | 26 | 23 |
| 長岡技術科学大学 | 10 | 4 | 8 | 14 | 10 |
| 豊橋技術科学大学 | 2 | 7 | 8 | 15 | 12 |
| 信州大学 | 12 | 11 | 5 | 13 | 10 |
| 東京農工大学 | 2 | 5 | 2 | 5 | 1 |
| 金沢大学 | 3 | 4 | 1 | 2 | 4 |
| その他 | 40 | 47 | 38 | 20 | 33 |
| 合計 | 92 | 100 | 88 | 95 | 93 |
最も進学者が多いのは長野高専専攻科です。
次に信州大学、次いで長岡技術科学大学と豊橋技術科学大学が続きます。
そのほか、全国各地の国立大学を中心とした大学に進学していることが分かります。



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